コザ・新潟・日本酒の融合。本当は教えたくない、大人の隠れ家「越佐」
沖縄のディープスポット「コザ」。観光ではあまり立ち寄らない街。沖縄初心者にとってはディープすぎる街。地元民とアメリカ軍人が占める街。沖縄方言と英語が飛び交う街。文化もコミュニケーションもちゃんぷるー。そんなコザに大人の隠れ家よろしく新潟銘酒と旨い肴が味わえる店がある。「新潟銘酒 日本酒バー 越佐」。コザ一番街に佇むカウンター10席程の店。3〜4名座れるテーブル席も1つだけある。店内禁煙ですが、外に灰皿があります。駐車場はないので、一番街やパークアベニュー周辺のコインパーキングを利用。
看板横には杉玉、ショーウィンドウには日本酒が並ぶ。日本酒好きがふらふら〜と引き寄せられる雰囲気。コザの街にこういった本格的なお店があるのは嬉しい。入り口付近には喫煙者にも有難い灰皿も。完璧な心遣い。
お店の壁紙や装飾はご主人自らしつらえたそうで、テーブルのニス塗りや壁紙貼りなど、常連客と一緒に作り上げたお店だと、隣にいた常連さんから熱い話を聞きました。外観も内装も全部手作り。センスが良い。ご主人は内地出身だけれど、奥様が沖縄中部出身とのことで、セカンドライフは奥様の故郷である沖縄でお店を開こうと決めてたみたい。大将の漢気、かっこいい。
メニューを見ると、新潟銘酒がラインナップ。料理は単品でも頼めますが、私たちはいつもご主人のおまかせコースをセレクト。沖縄の居酒屋では味わえない旨い肴と日本酒を堪能できます。
先付けはほうれん草のおひたし、イカの塩辛、ホタルイカの沖漬け。日本酒と最高に合うやつ。ホタルイカの沖漬けは大好き。越佐では最初から最後まで日本酒でイク。
お刺身は昆布締めのヒラメとエンガワ、黒ソイ。ヒラメは4日間熟成。黒ソイは3日間熟成。どちらも香りが良く、嫌な臭みは一切ない。丁寧な仕事が感じられる。沖縄だと生マグロやスマなど赤身系が美味しいけれど、内地の白身魚は上品で本当においしい。こんなにおいしい白身魚は久々に食べました。
先付けと刺身を食べ終わる頃には、日本酒一杯目も終わったのでお酒を追加オーダー。タコの酢の物も出てきました。箸と酒がとまらない。特別純米熟成原酒の雪の足跡。真っ白なパッケージが素敵。芳醇なコクと旨味が深いお酒。
この日のメインはウスメバルの塩焼きが用意されているとのことで、それまでの間に茶碗蒸しを頂きました。蓋を開けると、フワッとゆずと椎茸の上品な香りが鼻腔をくすぐる。茶碗蒸しってなんだか、ほっとする。
メインディッシュのウスメバル。焼き色が絶妙。見るからにおいしそう。皮はパリッ。白身はふわふわで弾力がある。脂が乗ってて旨味がすごい。メバルって初めて食べたけれども、めっちゃおいしい!根魚って全国どこでもおいしいんですかね。
越佐には名物料理がある。それは栃尾の油揚げ。栃尾の郷土料理をコザでも味わえます。栃尾の厚揚げを注文するときは、必ず納豆も注文しましょう。これが酒どころの名産メニュー。間違いなく至高の肴。栃尾の厚揚げは、食事の最初か締めに頼んでおきましょう。
越佐はそれほど大きな店舗じゃないし、人気が出て混むようになっても困るので、本当は教えたくないお店の代表格。私たちはいつもコースと日本酒5〜6杯くらいは飲むのですが、お会計は一人あたり大体6,000〜7,000円くらいで済みます。料理のクオリティに対してめちゃ安い。コザでおいしい日本酒と和食が味わえるお店は少ないので、日本酒好きは要チェックのお店。
そういえば、越佐のトイレはいつもきれい。名店と言われるお店は清潔なお店。トイレの清潔さと料理のクオリティは比例する。以上、沖縄市の「新潟銘酒 日本酒バー 越佐」でした。ありがとうございました。