実は沖縄は天気が悪い日が多い
沖縄といえば、太陽!青空!海!という南国イメージが強いけれど、実は年間を通して晴天率は低い。全国順位もワーストから数えた方が早い。タイトルに反して冒頭からネガティブな面を書いたけれども、沖縄は1日の中で天気がコロコロ変わりやすく、忙しい天気模様なんです。
初めて沖縄に訪れる人にとっては天気が悪い日にあたると、残念な気持ちになる。沖縄の第一印象は天気次第で分かれると言ってもいいくらい。沖縄県民としても、旅行者にはピーカンでエメラルドグリーンの海をぜひ味わって欲しいと思うけれど、天気ばかりはコントロールできるものではない。全国の晴天率第一位は香川県。沖縄はなんと35位だそうな。東京の27位よりもだいぶ下です。
晴天率日数ランキング
順位 | 都道府県 | 晴天日数 |
---|---|---|
1 | 宮崎県 | 241.5日 |
2 | 高知県 | 240.1日 |
3 | 香川県 | 237.7日 |
4 | 愛知県 | 237.4日 |
5 | 大分県 | 236.7日 |
6 | 徳島県 | 236.1日 |
7 | 広島県 | 236.0日 |
8 | 兵庫県 | 234.4日 |
9 | 愛媛県 | 234.0日 |
10 | 大阪府 | 231.2日 |
34 | 沖縄県 | 207.7日 |
引用:とどラン
実は東京よりも暑くはない?
沖縄の最高気温は実はそれほど高くない。最高気温は静岡県や岐阜県を筆頭に、埼玉県や東京都といった内地の方が猛暑日を記録している。夏の北海道の方が気温が高い日もある。
沖縄は日差しが強いイメージがあるけれど、実は最高気温ランキングではTOP10入りすらしていなくて、予想に反してなんだか少し残念な気持ちもする。年間の平均気温は沖縄がもちろんNo,1だけれども。気温に関していえば、沖縄は朝晩の温度差も激しくないから、年間を通して生活しやすい気候ともいえる。
順位 | 都道府県 | 地点 | 観測値 | |
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℃ | 起日 | |||
1 | 静岡県 | 浜松 | 41.1 | 2020年8月17日 |
〃 | 埼玉県 | 熊谷 | 41.1 | 2018年7月23日 |
3 | 岐阜県 | 美濃 | 41.0 | 2018年8月8日 |
〃 | 岐阜県 | 金山 | 41.0 | 2018年8月6日 |
〃 | 高知県 | 江川崎 | 41.0 | 2013年8月12日 |
6 | 静岡県 | 天竜 | 40.9 | 2020年8月16 |
〃 | 岐阜県 | 多治見 | 40.9 | 2007年8月16日 |
8 | 新潟県 | 中条 | 40.8 | 2018年8月23日 |
〃 | 東京都 | 青梅 | 40.8 | 2018年7月23日 |
〃 | 山形県 | 山形 | 40.8 | 1933年7月25日 |
引用:気象庁観測データ
暑さ指数・過去例
沖縄は日差しや気温よりも、湿度に要注意。湿度は体質的に合う人、合わない人が分かれるポイントでもある。筆者の場合は乾燥に弱いから、東京や北海道に住んでいた頃は冬場の乾燥は天敵で、体のあちこちが痒くなり皮膚科に通っていた。だから乾燥が苦手な人や体が合わない人にとっては、年間を通して湿度の高い沖縄は健康面からも適している。ただ、夏場の熱中症にはくれぐれも気をつけましょう。
それと、湿度といえばカビ。沖縄で暮らす場合、除湿をおそろかにしたらあっという間にクローゼットの洋服はカビる。沖縄での湿気対策はしっかりと。沖縄は気温よりも湿度に注意です。
画像引用:環境省
沖縄の季節は2つしかない?
4~6月 | 7〜9月 | 10〜12月 | 1〜3月 | |
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内地の服装 | ジャケット Yシャツ 長ズボン | 半袖 短パン | コート・ダウン セーター 長ズボン | コート・ダウン セーター 長ズボン |
沖縄の服装 | 半袖 短パン | 半袖 短パン | 半袖 短パン | Yシャツ ロンT 長ズボン |
コアなウチナーンチュの服装 | 半袖・裸足 やんばるスパイク* |
*やんばるスパイク。島ぞー(島ぞうり)ともいう。
表では一応分けたけれども、沖縄は実質、夏と冬(内地の肌寒い春)2つの季節しかない。といったら失礼かもしれないけれど、そんな感覚です。極端にいうと3~12月までは夏で、1~2月だけ少し肌寒い。寒いといっても15℃以下になることはほとんどない。東日本や日本海側の地域は朝晩の温度差もあり、一日の中で「今日は一体どんな服装だったら正解なんだ!?」という日もあるけれど、沖縄はほぼ一年中20°以上の気候で、朝晩の温度差もそれほどないので、実はとても過ごしやすい。
沖縄の台風はハンパない
沖縄は頻繁に台風がやってくる。沖縄県民は台風が来ると学校・会社はお休みという風土がある。最近は交通網などインフラがだいぶ整ってきたのでそういう意識もだいぶ薄れてきたけれども、沖縄の台風は本当に凄まじいから、台風=お休みというのも分からなくはない。
台風が直撃した街は電柱や車が吹っ飛び、街の信号機は壊れ交通網は破綻、街は停電、ガソリンスタンドは大混雑か売り切れ、スーパーやコンビニからも食材が消える。そうなると、自宅で待機しているのが安心安全という訳です。
もし沖縄への旅行計画と台風の進路が重なったら、安全のためキャンセルした方がいいと思う。沖縄県民は台風に慣れているから死者が出ることはあまりないけれど、他県では台風の度に毎年死者が出ている。台風を侮ってはいけません。中心気圧が950hPaを下回る台風はとても危険。
ということで、今回は沖縄の気候について書いてみました。まとめると、湿度が苦手な人にとっては沖縄は合わないし、乾燥が苦手な人にとっては沖縄は天国。気温は年間を通して過ごしやすい気候だけれども、梅雨のカビと夏の熱中症には注意。沖縄旅行は天気を祈るしかない。晴天時の空と海の色は、沖縄でしか見ることが出来ない景色で感動間違いなし。